コストカットで最初に手をつける費目を間違えないために|削る前に並べておきたい判断材料

コストカットで最初に手をつける費目を間違えないために|削る前に並べておきたい判断材料 資金繰り・財務改善
コストカットで最初に手をつける費目を間違えないために|削る前に並べておきたい判断材料

「うちはもう、削るところなんてないですよ」
コストの話をすると、多くの社長がこう言います。
ところが、費目を並べて第三者の目で見ると、認識はだいぶ変わるものです。

コストカットは、勢いでやると失敗します。
どこから手をつけるかで、結果が分かれます。
本記事では、削る前に並べておきたい判断材料を整理します。
なお、何をどう見直すかは業種や会社の状況によって異なる点はご了承ください。

コストカットでつまずくやりかた

まず、うまくいかないパターンから見ておきます。

一気にやろうとして面倒になってしまう

あれもこれも一度に削ろうとすると、手が止まります。
結局、何も進まないまま元に戻ってしまいます。

一度きりで終わって戻ってしまう

一度がんばって削っても、仕組みがないと元に戻ります。
気づけば、また同じ費目が膨らんでいる。
これでは、効果が続きません。

削る前に並べておきたい判断材料

削る前に、費目を並べて見る作業が要ります。

固定費か変動費か

毎月決まって出ていくお金か、売上に応じて動くお金か。
この区別をつけるだけで、見直しの優先順位が変わります。

売上に役立っているか

その費用は、売上を生んでいるか。
役立っている費用を削ると、売上ごと落ちることがあります。
ここを見極めるのが、いちばん大事な作業です。

契約で縛られている期間

すぐにやめられる費用か、契約期間が残っている費用か。
縛られている期間を知らないと、削ろうとしても動けません。

最初に見直しやすい費目

並べてみると、比較的見直しやすい費目が見えてきます。

使われていないサブスク・保守契約

いつの間にか契約したまま、使われていないもの。
棚卸しすると、思った以上に出てくることがあります。

重複している外注・サービス

似たような外注やサービスを、別々に契約していないか。
重複を整理するだけで、無理なく下げられる部分です。

保険商品

内容が今の事業に合っているか。
入りっぱなしになっている保険は、見直しの余地があることがあります。

交際費

成果につながっているかが見えにくい費目です。
すべてを削る必要はありませんが、一度見直す価値はあります。

条件交渉できる固定費

家賃や各種の料金など、交渉の余地がある固定費もあります。
やめるのではなく、条件を見直すという手もあります。

削ってはいけない費用の見分け方

逆に、削ってはいけない費用もあります。

売上を生んでいる費用

その費用を止めると、売上ごと落ちる。
こうした費用は、削減の対象から外して考えます。

信用・安全に関わる費用

取引先からの信用や、現場の安全に関わる費用。
ここを削ると、目に見えない形で大きな損につながることがあります。

一度きりにしないための仕組み

削って終わりにしないために、仕組みを残します。

見直しのサイクルを決める

半年に一度、一年に一度。
見直す時期を決めておくと、費目が膨らみにくくなります。

費目ごとの推移を記録する

どの費目がどう動いたかを記録しておきます。
推移が見えると、次の見直しが判断しやすくなります。

行政書士に相談するメリット

コストの見直しは経営判断ですが、行政書士が関われる場面もあります。

契約・規約の見直し点検

外注やサービスの契約内容を点検し、見直しの余地を整理するお手伝いができます。

補助金・公的支援との組み合わせ

削るだけでなく、補助金や公的支援で補える部分はないか。
選択肢を広げる視点で関われます。

よくある質問

何から手をつければよいですか

まずは費目を並べて、固定費か変動費か、売上に役立っているかで仕分けます。
削るのは、その後です。

人件費は見直し対象にしてよいですか

人件費や労務に関わる部分は、慎重に扱うべき領域です。
削減の方法は社労士など専門家の領域に関わるため、ここでは深入りせず、まず他の費目から見ることをおすすめします。

削ったら現場から反発が出たときはどうしますか

なぜ削るのか、何を残すのかを説明できるかが鍵です。
費目を並べた判断材料があると、説明がしやすくなります。

固定費の交渉はどう進めればよいですか

やめる前に、条件を見直せないかを相手に相談する手があります。
契約内容を把握したうえで、交渉の材料を整理しておくと進めやすくなります。

まとめ

コストカットは、勢いではなく順番です。
費目を並べる。
売上に役立っているかで仕分ける。
そのうえで、見直しやすいものから手をつける。

一度きりで終わらせず、見直すサイクルを残しておくことも大切です。
契約の点検や、補助金との組み合わせでお困りのことがあれば、一度ご相談ください。

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この記事の執筆者

行政書士 坂本倫朗(さかもと・みちろう)

坂本倫朗行政書士事務所代表。産業廃棄物収集運搬業許可をはじめとする許認可申請、IT・Web事業者向けの契約書・利用規約の作成、補助金・融資支援を行っています。
また、経営者とそのご家族を中心とした相続手続・生前対策に対応しています。
IT分野での実務経験を生かし、生成AIを業務で活用するための仕組みづくりや、契約・責任・業務ルールの整備にも取り組んでいます。

行政書士登録番号:第17081604号
所属:東京都行政書士会
認定経営革新等支援機関(109813007514)
Webサイト:https://sakamoto316.tokyo/

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