この記事では、テンプレートをもとにウェブ利用規約を作成する人のために、
注意する4つのことを書いています。
1:内容が漏れていないかをチェックする
たとえばソーシャル系のサービスの利用規約には以下のような項目が入ります(一例)。
- 言葉の定義
- サービスの定義
- 入会資格
- ID及びパスワードの管理
- 登録情報の変更
- 退会
- 遵守事項
- 禁止行為
- 著作権
- 知的財産権
- 削除及び変更権限
- 個人情報管理
- 非保証
- 免責
- 賠償額の制限
- 通知方法
- 不可抗力
- 準拠法
- 裁判管轄
利用規約に書かなかったものは、民法やほかの法律によって判断されます。
ですから、書かなくても無法地帯にはならないですが、
秩序がないところはもめる可能性が高いのです。
メルカリのサービスにルールがなかったらちょっと怖いでですよね。
利用規約を書く目的はルールを作ってもめないようにすることです。
利用規約の秩序に漏れがないように、
いろんな資料を参考にして作成してください。
ちなみに順番は変えても構いません。順番を変えても有効です。
ただし、順番を変えて意味が通らなくなることはありえますので、そのときは読んで意味が通るように文章を整えてください。
2:業務の内容を調査してから書く
ウェブ利用規約は、業務の実態と合っているかを精査する必要があります。
「キャンセルしたときは返金する。振込手数料はお客さんの購入代金から差し引く」
という利用規定が書いていあっても、
もし1円で購入したお客さんがキャンセルしたときは、振込手数料を差し引けません。
その1円を振り込むためには自社が赤字をかぶってしまいます。
つまり、実態にあってない規約を書いていることになります。
テンプレートをそのまま採用すると、運用の実態に合わない点が出てくるのが怖いのです。
3:ユーザーを威圧しない書き方をする
これはおもにSNSで炎上しないための対策です。
丁寧な言い回しを心掛けるようにしてください。
たとえば、書き方が独特なために、そのまま参考にはできませんが、
Evernoteの利用規約は、とても丁寧です。
4:設置方法に気をつける
さらには、設置方法も気をつけましょう。
設置については細々といろいろ注意点がありますが、
最も気をつけることは、次のどちらかをデザインに入れることです。
1:利用規約をユーザーが読んだことを確認するチェックボックスをつけること。
2:「利用規約に同意する」と書かれたボタンを押さないと次の画面に進まないようにすること。
まとめ
ウェブ利用規約をオリジナルで作成するときは、
他社や自社のサービスを十分に調査をして、
行うサービスとの整合性を整えてください。
利用規約は、そのサービスに使用されているウェブの技術も理解しつつ、ウェブ全体をチェックしないと書けないものです。
エンジニアやデザイナーからも意見を聞いて作成してください。
もし利用規約の作成が難しければ、弊事務所にご相談ください。