契約書の読み方についての電子書籍が出ます。

契約書の読み方についての電子書籍が出ます。

私は周りのウェブディレクターさんの、契約書の相談相手をしております。

ウェブディレクターであれば、プロジェクトごとに、しょっちゅう契約書を取り交わすことになりますよね。

契約書については、書くのはもちろん、チェックするのも大変なストレスがかかります。

契約書のチェックがおざなりだと、いざ納期が延びたときや、作業が増えたときにトラブルのもととなります。

そんな大事な契約書が敬遠されがちな理由のひとつに、その文章構成の難しさがあげられます。

平たく言えば、「日本語としては正しく、文章としては下手くそ」な文が多いのが契約書です。

文章は、なるべく短く書くのが良い文章なのです。しかし、契約書は厳密さを要求されるので、そうも言ってられない場合があるんですよね。

そこで、契約書の読み方を出版することにしました。タイトルは、

契約書を読み解くための「及び」と「又は」の本

契約書の文章構成を読み解くための、ちょっとしたコツをお伝えしようと思います。

キーワードとなるのは、「及び」「並びに」と、「又は」「若しくは」という言葉です。

「及び」「並びに」と、「又は」「若しくは」については、法律の読み方として教わる基礎中の基礎です。

あなたがもし大学の法学部で学んだ人であれば、きっと1年生のときにこの言葉を習ったことでしょう。

あまりにも基礎的な内容なので「それなら知っているよ、簡単じゃん。」 と思われるかもしれません。

しかし、実際の法律文では、この4つのうちのいくつかが混ざり合って使われることがあります。 そうなると難しい。

一つ一つを慎重に分解して読み解いていく必要があるのです。

さらに、「甲及び乙」、「甲又は乙」でどちらが正しいのか、自分で判断しなければならない場合もあります。これは、レベルが高いです。

テンプレート(ひな形)をもとにした契約書を使っていると、「甲及び乙」、「甲又は乙」がどっちかあやふやな、怪しいものが送られてきます。

「甲及び乙」、「甲又は乙」を取り違えると、意味が通らない条文ができてしまいます。 それは主語を間違ってしまっているのです。

契約書において、主語が間違っているというのは大変な問題です。

こんな契約書では、法律関係や法律上の効果が定まらず、紛争を引き起こす原因になるかもしれません。

そんな悩みを解決できるような本にしたいです。

2018/7/17 追記:出版されました!

契約書を読み解くための「及び」と「又は」の本

よろしくお願いいたします。

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この記事の執筆者

IT業界出身の行政書士。補助金・融資相談、許認可申請、契約書整備を通じて、中小企業の行政制度活用と財務安定を支援しています。財務・法務で200件超の実績があり、著書も多数。表現と対話を大切に、経営者の自由時間と学びの余白を守ることを軸に活動中です。

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